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2022.01.29

中小企業のシステム導入は難しい?システム導入が成功する企業の3つの特徴

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「システム導入が上手くできる企業の特徴は何?」をお伝えいたします。

「ITを活用することで業務効率化や生産性向上ができると思う。

でも、ウチの会社でIT導入は難しいのではないか?」

という悩みを持つ中小企業の経営者の方は、多くいらっしゃると思います。

様々なクラウドサービスの普及により、より安価かつスピーディーにシステムの利用を始めることが出来る様になりましたが、ただスタートするだけでは、社内の利用定着や活用が上手くいかず、業務効率化や生産性向上の目的を達成することはできません。

システム導入が成功している企業の特徴について、お伝えさせていただきます。

1. 今までの仕事のやり方を捨てることができること。

新たにシステムを導入しようとした際に、

「今までと仕事の流れを変えたくない。」、

「既存のシステムで出来ていたことが、そのまま出来る様になってほしい。」

というご意見をよく伺います。

しかし、現状を維持することが本当に大切なのでしょうか?

成功する企業は、過去の仕事のやり方にこだわらず、常に現状の課題は何か、どの様な方法がより効果が出るかについて、向き合う姿勢を持っています。

これまでの業務をしっかりと見直し、将来に向けて本当に必要な業務は何か、その業務はシステム化する必要があるかを検討しましょう。

2.100%を求めるのではなく、まずはスモールスタートの気持ちを持つこと。

どんなシステムが必要かを検討する際に、「この業務が出来ないといけない。」、「この機能が無いとダメ。」など様々な要望が発生します。

しかし、全てを満たすシステムが出来るまで導入しないでは、ずっと導入はできません。

成功する企業では、「完璧を求めるのではなく、一部の機能でもいいから始めてみよう。

不足することは、後で付け加えよう。」という気持ちで取り組んでいるため、より早い段階からシステムの価値を得られることができます。

また、利用を開始することで、今まで気付かなかった課題に早期に気づくことができるため、結果として、より効果的なシステム導入につなげることができます。

3.経営者が本気になってシステム導入に関わること。

中小企業では、「パソコンやシステムに詳しい人間がいない。」、「旗振り役になる担当者がいない。」という様な、人に関する問題がよく発生します。

その際に、システム開発会社にすべてお任せや、社内の役割が曖昧なまま進めてしまうことはないでしょうか?

この様な問題に対して重要なことは、システムを活用することで、どれだけ会社を変えていきたいかという、経営者の方の熱意です。

社員全員に対して、何故システムを利用する必要があることを意識づけることや、既存の業務で忙しい担当者にシステム導入に専念してもらうための環境を作ることは、経営者の重要な役割となります。

システム導入が上手くいく中小企業の特徴をお伝えさせていただきましたが、皆様の会社ではいかがでしょうか?

いかに優れたシステムを購入したからと言って、現状の業務の本質的な問題は何かを考えること。

また、利用する人々が前向きな気持ちであることや信頼関係がなければ、何も変わりません。

システム導入を検討する際には、この様な事について、今一度振返ってみてください。

著者情報

横窪 勇太

株式会社船井総合研究所
ECグループ アソシエイト

横窪 勇太Yuta Yokokubo

明治大学政治経済学部を卒業後、2020年に船井総合研究所に新卒で入社。入社以来一貫してデジタルマーケティングに従事し、これまで、士業・保険代理店・自動車・食品・小売・不動産・専門サービス業のWeb・SNS広告運用、Webサイト・メディアサイト立ち上げ・活性化などを経験。2021年よりBtoB、BtoC向けのEC立ち上げ・活性化を中心に行っている。