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2022.01.29

DX人材に重要な3つのマインド

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1.DXが進まない4つの理由

船井総研はDX実現を阻む要因として「全体最適の視点の欠如」、「システムやデータ間における連携の欠如」、「デジタル化を担う人材の欠如」、「目的の欠如」の4つが関係していると考えております。

特に、「デジタル化を担う人材の欠如」は、大企業と比べて社員数が少なく、その上、デジタルに強い人材を中途で採用する余裕のない中小企業にとって大きな課題かと思います。

しかし、デジタル化を担う人材とは必ずしもデジタルに精通している必要があるわけではなく、以下に書かせていただく3つのマインドを持っていることが重要であると私たちは考えております。

2.DX人材に重要な3つのマインド

①「課題発見力」をつける

本記事では、DXを担う人材がDXを推進していくために、重要なマインドを3点挙げさせていただきます。

1つ目のマインドは「課題発見力」についてです。DXを担う人材が課題を見出すことは、DXの目的を明確にするだけではなく、スピード感を持ったDXの推進につながります。一方、あらゆる業務の中で課題を見出すことは至難の業です。

では、DXの推進において、どのように課題を発見していくべきでしょうか?

私は、DXで解決したい課題を発見するために、

「3つの視点を明確にすること」「5つの問いかけ」を意識することが重要であると考えます。

船井総研では課題発見の視点を大きく3つに定めています。

1点目は、いかに少ない労働時間で最大の粗利を上げるかという「人時生産性の向上(粗利÷総労働時間)」の視点です。

2点目は「今」の経営状況がスマホでひと目でわかるという「リアルタイム経営(=即時営業管理)」の視点です。

3点目は勘や経験だけでなく、データに基づいて経営判断を行うという「データドリブン経営」の視点です。

DXに取り組む前に、以上の3点を把握する、あるいは、どの視点にフォーカスするかを明確にすることで、DXの目的が顕在化していきます。その上で、DXを担う人材は以下の5項目を意識し、社内にヒアリング(問いかけ)を行うと、課題発見を促進すると考えます。

・労働時間が長い業務はないか

・1つの業務にかける人数が多すぎないか

・「今」の経営状況を「いつでも」、「どこでも」確認できるか

・意思決定はデータよりも「勘」や「経験」に基づいて判断していないか

・ユーザーとの接点の中で、ユーザー側にも不便をかけていないか

以上の項目は、それぞれ「人時生産性の向上」の視点、「リアルタイム経営」の視点、「データドリブン経営」の視点を含んだ項目になっています。以上の問題意識を常に持つことは、現状の業務を客観的に確認でき、課題発見につながります。加えて、全体最適の視点を持つことにつながり、業務全体の課題を整理することができます。さらには、いくつかの課題に対して優先順位をつけることができ、投資対効果を高めることにもつながります。

「3つの視点を明確にすること」および「5つの問いかけ」を行うことは、「課題発見」、「課題の整理」、「課題の優先順位付け」に役立ちます。是非意識してみてください。

②「発想力」をつける

2つ目のマインドは「発想力」についてです。DXを推進する上で、スキルやテクノロジーに対する熟知度の必要性が述べられますが、果たしてこのマインドがDX実現のキーになるでしょうか?私は、IT知識を持つことは重要だと考えますが、同時に、「デジタルで本質的な課題をどうにか解決できないか」と思考し、常識にとらわれない発想を持つことがDX推進に欠かせないと考えます。なぜなら、そのマインドが欠けると表面的な課題にフォーカスすることになり、本質的な課題解決にはつながらないと考えるからです。

では、発想力をどのように高めていく必要があるのでしょうか。私は「実務の場で考える機会を増やす」ことが発想力を鍛える方法であると考えます。その際、前のセッションで記した「3つの視点」を意識した上で取り組みましょう。

以下に具体的な例を挙げています。

・他社の在庫状況をリアルタイムで把握できないか

・見込み顧客の行動をデータで把握し、フォローできないか

・ユーザーが購買意欲の高いタイミングを把握し、その際にお勧めのコンテンツやクーポンを提供できないか

ここまでをまとめると、「発想力」を鍛えるためには、実務の場で考える機会を増やすこと、その際に「3つの視点」を意識し「デジタルで○○ができないだろうか」と思考することが有効になります。是非意識してみてください。

③「社内外の人脈」を形成する

以上で述べてきた2つのマインドは主に「課題発見」におけるマインドでした。最後は「課題解決」において、有効なマインドを記させていただきます。

3つ目のマインドは、「社内外の人脈」についてです。「社内外の人脈」が重要である理由は、DXを担う人材だけが業務を遂行するよりも、社内外のメンバーと協力することの方が、DX推進を加速できるからです。

特にデータとシステム間の連携が重要になるDXでは、他部署の協力を仰ぐことがあります。その際、社内人脈が頼りになります。また、自社ノウハウでは判断できないプロセスにおいて、社外人脈が効果をもたらします。以上のように、社内外の人脈を持つことで、DX実現につなげることができます。

では、どのように社内外の人脈を広げていくのが有効なのでしょうか。以下にいくつか一例を挙げてみたので参考にしていただければ幸いです。

・社内イベントへの参加

・異業種勉強会への参加

・ボランティア活動への参加

ここまでをまとめると、「社内外の人脈」作りに励むことが協力者の後押しを加速させ、その結果、DXが実現していきます。是非、社内外の人脈を構築していくことで、DXを推進していきましょう。

3.まとめ

本記事では、「DXを担う人材がどのようなマインドを必要とするのか」に焦点を当てました。中でも課題発見のプロセスでは、「3つの視点」と「5つの問いかけ」を意識し、デジタルで○○ができないかと思考する「発想力」が有効になります。また、課題解決のプロセスでは社内外のメンバーと積極的に接する機会を増やし「社内外の人脈」を形成することで、DX推進を円滑に行うことができます。

DX推進でお困りの方や新たにDXを担当される方は、DX実現に重要な3つのマインドを意識していただけると幸いです。

また、船井総合研究所では、DXの戦略づくりや実行のための組織づくりをサポートしています。もし、お悩みなどありましたら、無料の個別相談も行っておりますので、お気軽にお申込みください。

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著者情報

横窪 勇太

株式会社船井総合研究所
ECグループ アソシエイト

横窪 勇太Yuta Yokokubo

明治大学政治経済学部を卒業後、2020年に船井総合研究所に新卒で入社。入社以来一貫してデジタルマーケティングに従事し、これまで、士業・保険代理店・自動車・食品・小売・不動産・専門サービス業のWeb・SNS広告運用、Webサイト・メディアサイト立ち上げ・活性化などを経験。2021年よりBtoB、BtoC向けのEC立ち上げ・活性化を中心に行っている。