①ファインド広告とは?
ファインド広告(英語:Discover Ads)とは、Google Discover Feed、Youtube Home Feed、Gmailの広告枠に広告を配信できるディスプレイ広告サービスのことです。そのリーチは最大なんと29億ユーザーで、ビジネス、ショッピング、ファッションなど色んな軸でユーザーにアプローチできます。
ファインド広告は2018年の時から、既に一部のGoogle広告アカウントに提供していました。そして2019年にすべてのユーザーに使用可能となりましたが、皆さまと馴染みのあるリスティング広告(検索広告、ディスプレイ広告)と比べて、まだまだ活用されていない方が多いです。この記事では、皆さんがファインド広告を活用できる為に、ファインド広告について分かりやすく解説します。
②ファインド広告のメリットは?
ファインド広告のメリットは主に二つあります。
1.競合が少ない
前文で述べたように、ファインド広告がサービス開始して以来、実績がない・運用経験がない・現在のリスティング広告のメンテナンスや入札で手一杯などの理由で、現在まだファインド広告を取り組まれていない方がかなり多く、そのため、入札競争、競合の数は他のキャンペーンと比較すると少ない場合が多いです。つまり早い段階で運用し始めると先行者利益が取れるようになります。勿論、現在の状況が継続するとは考えられないため、できるだけ早く運用を始めたほうがいいと思われます。
2.幅広いのユーザーにアプローチできる
記事の冒頭で書いたように、YouTubeなど既存の枠だけでなく、今まで配信出来なかったDiscoverFeedも配信できるようになるので、高い認識度が想定されます。これは重要なメリットだと考えられます。また、Discover Feed、YouTube、Gmailのユーザー層が異なりますので、色んな興味関心を持つユーザーにアプローチできるのも大きなメリットだと考えられます。
③ファインド広告のデメリット(注意点)は?
従来の検査キャンペーン・ディスプレイキャンペーンと比べて、ファインド広告の設定が少なくなっています。予算、入札単価、マーケティング目標を設定できれば残りはGoogleが自動的に配信してくれます。しかし一方で、プレースメント設定などのカスタマイズができないような仕組みになっています。
具体的には:
- 個別単価設定を使った入札戦略
- 配信方法
- モバイルデバイスターゲティング
- プレースメントターゲティング(プレースメントの除外を含む)
- フリークエンシーキャップ
- 広告のローテーション
- コンテンツターゲット
(Google広告のヘルプより)
の機能が使えなくなりました。
つまり「Gmailのユーザーにちょっと合わない」と思っても、Gmailの広告枠の配信を除外することができないのです。これがファインド広告の大きなデメリットだと思われます。したがって、ファインド広告を入稿する際に、Discover Feed、Youtube Home Feed、Gmail三者の広告枠に対応できるように設計しなければなりません。つまりクリエイティブの要素が多くなっています。
また、他のキャンペーンと比べて、ファインド広告の内容審査がかなり厳しいと感じられます。とくに画像や広告など、一見完全に普通な内容だと思われるものが「挑発的なコンテンツやわいせつの内容を含む」などと判断されて、ポリシー違反で審査に通れない場合もよくあります。こういう時にGoogleヘルプに問い合わせした方がいいと思います。
著者情報
株式会社船井総合研究所
ECグループ アソシエイト
横窪 勇太Yuta Yokokubo
明治大学政治経済学部を卒業後、2020年に船井総合研究所に新卒で入社。入社以来一貫してデジタルマーケティングに従事し、これまで、士業・保険代理店・自動車・食品・小売・不動産・専門サービス業のWeb・SNS広告運用、Webサイト・メディアサイト立ち上げ・活性化などを経験。2021年よりBtoB、BtoC向けのEC立ち上げ・活性化を中心に行っている。