皆さん、こんにちは。
船井総合研究所の安藤です。
EC経営.comではEC事業者様向けのお役立ち情報を発信しています。
EC事業者様、これからEC参入をご検討の事業者様はぜひ、ご一読ください。
今回のコラムではAmazonベストセラーについてやその獲得方法、そしてAmazonおすすめとの違いについて解説します。
Amazonベストセラーとは?
Amazonベストセラーとは、Amazonで特定カテゴリーにおいて最も売れている商品に付与される称号であり
信頼性と品質の象徴として認識されています。
このマークを取得することで、商品のセッション数や転換率が向上し、さらなる売り上げ増加が期待できます。
Amazonベストセラーの基準について
Amazonベストセラーの基準は公式には公表されていませんが
Amazonのカテゴリーランキングで1位を獲得することが基準の1つとなっています。
このランキングは主に直近の販売実績に基づいて決められており、詳しくは下記の要因が影響していると考えられています。
1.購入回数
Amazonのランキングでは、単一の大量購入よりも、複数回に分けて注文する方が評価される傾向があります。
これは、より多くのユーザーが商品を購入していることが評価される意図があるためです。
2.予約注文
Amazonのランキングには、新品やマーケットプレイスでの注文だけでなく、予約商品もランキングの変動に影響します。
3.一定時間の購入数
Amazonのランキングの更新は、ランキングの1~10,000位までは毎時更新されるため
ランキングに入るには1時間ごとの購入数が重要な要素となってきます。
Amazonベストセラーを獲得する方法
Amazonベストセラーを獲得するには、各カテゴリー内でランキングを伸ばしていく必要があります。
この項目では、ランキングをどう伸ばしていくかについて下記4点にまとめました。
1.最適な商品カテゴリーを選定する
選択するカテゴリーが競合商品で溢れていない場合、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
ライバルが多いカテゴリーでは、販売が分散されやすくなるため、事前にキーワードのボリュームを確認し
どれほど競争があるのかを把握することが重要です。
つまり、需要は高く、競合が少ないカテゴリーを見つけることがAmazonの商品開発において成功のカギです。
2.高評価レビューを獲得する
3.コンバージョンレートを上げる
コンバージョンレート(CVR)とは自社にアクセスしたお客様の人数「アクセスユーザー数」に対して
ご注文に至ったお客様の人数「注文件数」の割合のことです。
このCVRを上げるためには、商品価格や商品ページ
プロモーションやクーポンの活用で商品の魅力を十分に伝える必要があります。
CVRは売上に直結する数値になるので、この数値を意識しましょう。
4.SEO対策や広告運用でページ流入数を増やす
商品のページへの訪問者数を増やすことは、ベストセラーになるために非常に重要です。
このためには、SEO対策と広告運用を強化することが推奨されます。
SEO対策を行う際には、適切なキーワードの設定が鍵です。
キーワードの選定を誤ると、検索結果で上位に表示されても購入に至らないことがあります。
また、SEO対策としてイベントやクーポンの活用も有効です。
AmazonのSEO評価では、直近の売上が影響を与えるため
短期間で多くの販売を促進することで検索順位の向上が期待できます。
広告運用においては、以下の4種類の広告をうまく活用することがポイントです。
・スポンサープロダクト広告
・スポンサーブランド広告
・スポンサーディスプレイ広告
・AmazonDSP広告
これらの広告手法について詳しく知りたい方は
こちらの「【Amazon出品者必見!】Amazon広告の種類について詳しく解説!」をご一読ください!
Amazonベストセラーの注意点
1位を獲得してもベストセラーマークが付かない場合がある
Amazonベストセラーのマークは、特定のカテゴリー内でランキングが1位の商品に付与されます。
しかし、カテゴリー全体の規模が小さく、販売商品数が100個未満の場合
ベストセラーマークが付与されないことがあります。
AmazonのEC担当者は、ベストセラーマークの付与基準について常に最新情報を確認することが大切です。
ランキングが変動するとマークが外れる可能性がある
Amazonベストセラーのマークは、リアルタイムで付与されるため、一度獲得した商品でも
その後の売上ランキングによって順位が下がればマークが外れることがあります。
これは、ユーザーが最新の人気商品を素早く把握できるようにするための措置です。
Amazonの顧客はトレンドや人気商品を重視するため、このベストセラーマークは現在の人気を示す指標とも言えます。
ただし、ランキングが一時的に下がっても、商品の品質や評判が良ければ
再びベストセラーマークを獲得するチャンスは十分にあります。
Amazonおすすめとの違いとは?
AmazonベストセラーとAmazonおすすめの違いは、その評価基準にあります。
Amazonベストセラーは、特定のカテゴリー内での売上が最も高い商品に与えられるランキングで
最近の販売データに基づいて評価されます。
対して、Amazonおすすめは、下記の基準を満たした商品に付与されるマークです。
①迅速な発送が可能
出品者出荷で商品を発送している場合は、FBAの利用を検討してみてください。
FBAとは、Amazonの倉庫に商品を預けることで
保管、注文処理、配送、返品対応までをAmazonが代行するサービスです。
FBAを利用すると「Primeマーク」が付与され、「すぐに発送される商品」という印象を与えられます。
FBAは24時間稼働しており、迅速な発送が可能です。
このため、FBAを使うことで「Amazonおすすめ」を獲得しやすくなります。
②競争力のある価格設定
価格についての定義は難しいですが、次の2点をクリアすることが重要です。
・競合商品に比べて価格が高くないこと
・頻繁な価格変更を行わないこと
価格設定は競合商品のリサーチや利益率を考慮して行い、価格変更はセール以外で頻繁に行わないようにしましょう。
特に、需要が増えた際の大幅な値上げは避けるべきです。
③高評価
「評価が高い」とは、カスタマーレビューの高評価割合が高いことを指します。
例えば、Amazonおすすめが付いた商品は
カスタマーレビューの平均が4.4で、星5つと星4つの評価が全体の86%を占めています。
Amazonの基準は公表されていませんが、一般的にはレビューの平均点と高評価の割合が重要です。
出品者としては、正規品を丁寧に梱包し、良好な状態でお届けすることで高評価を得るよう努めるべきです。
今回紹介したAmazonおすすめもAmazonベストセラーも売上を拡大していくためには
どちらも重要な要素であるといえますので、これらのポイントを押さえ、Amazonでの販売に力を入れていきましょう。
まとめ
本コラムではAmazonベストセラーについてやその獲得方法
そしてAmazonおすすめとの違いについて解説してきました。
今回紹介したポイントを押さえ、AmazonベストセラーやAmazonおすすめを目指して
Amazonでの販売を行っていきましょう。
また、弊社ではAmazonへの販売のサポートをはじめ、EC全般のサポートをさせていただいております。
EC事業へご興味をお持ちの方、EC事業をどう進めていけばよいか分からないという方
これからAmazonへの出品を開始される方やご検討中の方、Amazonでの販売に伸び悩んでいる方
無料でご相談を承っておりますので、ぜひお問い合わせください。
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著者情報
株式会社船井総合研究所
安藤 裕摩Yuma Ando
愛知県出身。
2024年に新卒で船井総合研究所に入社。
入社以来一貫してデジタルマーケティングに従事し
Amazon参入に伴う市場調査、OEM商品開発からEC事業の立ち上げに伴う業績アップ・活性化支援を中心に携わる。