船井総研ロゴ

EC経営.com

2021.02.27

コロナ禍×サブスクビジネス 経営者が見直すべきご商売の基本

コロナ禍×サブスクビジネス 経営者が見直すべきご商売の基本

みなさまこんにちは!
船井総合研究所の日坂です。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

ーコロナ禍でのご商売はどの業種も大変かと思います。顧客離れや客数減にお困りではありませんか?ー

先日、コンサルティング先であるエステサロンでは
これまで順調に伸ばされてきたコース契約の契約数と契約率にやや陰りが見えるというお話になりました。

エステサロンのビジネスモデル上収益を上げるのは大きく分けて

ⅰ 新規売上(体験売上)
…新規向けの安い単価での商品

ⅱコース契約売上
…目的に応じたサービスをある程度の回数にまとめて
都度払いするよりはお得な金額で通っていただける売上(契約上、使用期限/役務期間が決まっている)

ⅲ都度売上
…目的に応じたサービスを定価で受けることができる

のどれかに該当することがほとんどです。
売上の安定化と目的解消に向けた継続利用を図るためコース契約を中心に
多くのエステサロンではご提供しております。

 

ーですがこのコース契約が今コロナ状況や緊急事態宣言によりこの先通えるか
どうかわからないといったご不安から都度売上に変わってきているのです。ー

きちんと都度払いで通っていただけるならば問題はないのですが
やはり経営者としてはこの先の売上がきちんと伸びていくのか不安を感じられることになります。

今回のコンサルティングではこれまでの新規→コース契約を主体とした商品設計ではなく

・新規→会員化(会費をいただく)→都度払いメニューのディスカウント(会員価格)に変更しました。

情勢を加味しつつも都度払いで通ってくださるお客さまへの還元も込めてスタートしたサブスク会員メニューとなります。

今回のエステサロンでのお話だけでなく
ご商売の殆どが新規集客や新規顧客依存の売上モデルになっているかと思います。
経済が成長しており、加えて業界が成長期な場合は、新規獲得に注力することが勝ちパターンとなります。

ですが、私が知っている限り、
ほとんどのご商売(業界)の成長は成熟期になっており、ダウントレンドになっています。
そしてご承知のとおり、コロナ影響により経済は今決してプラス成長をしているわけではありません。

今すべきことは何度もお話しておりますが
新規依存から会員型のビジネスに転換する必要があります。

 

なぜ?
呉服店はつぶれないかご存じでしょうか?
(もちろんコロナ影響はありますので、
今からのお話はコロナ期間ではなくこれまでのお話としてお読みください)

呉服店には圧倒的な顧客がいらっしゃいます。
その顧客が毎月展示会(催事)に足を運び、
年間のうち数回高級な呉服を購入されるようなビジネスモデルになっており、
新規客の売上に頼っていないことが長くご商売をすることが可能になる理由となります。

この呉服店のお話でご参考にしていただきたいのは、
毎月の展示会にお客様をお誘いし接客されることにあります。
なかにはエンタメ性を付加した展示会をおこない、
会員から料金を会費としていただきながら展開されている事例もあります。

つまり何がいいたいかというと
定期的なつながりを持つことができる環境を作りできれば有料化することで
つながりをビジネス化するということになります。

2021年はBtoBやBtoC含めてこの会員ビジネスに参入する良いタイミングかもしれませんね。
ぜひみなさまのビジネスでの会員づくりをご検討いただけますと幸いです。
サブスクビジネスというと新しいものと捉えがちではありますが、
現状のビジネスから会員化させるだけでも十分プラスになることができると思います。

もし会員ビジネスやサブスクビジネスに興味がありましたら、
ぜひこちらからお問合せいただけますと幸いです。

 

https://www.funaisoken.co.jp/form/consulting
お問合せ欄にサブスク経営トットコムを見たと記載いただくとご案内がスムーズになります。
どうぞお気軽にお願いいたします。

本日もお読みいただきありがとうございます。

著者情報

日坂 大起

株式会社船井総合研究所
ECソリューションユニット マネージャー

日坂 大起Daiki Hisaka

入社以来BtoC領域の店舗開発/ECデジタルマーケティング支援に従事。
WEB・デジタルの領域だけの提案にとどまらず小売業やメーカーに対しての店舗の支援や商品づくりや価格帯調査、在庫改善等一貫したコンサルティングを手掛けている。
・2021年1月よりECグループ、2021年7月にEC部門の責任者に就任。
・2014年 関西学院大学卒業後、船井総合研究所に入社しアパレル領域のコンサルティングを担当
・2015年 高単価商材(呉服・宝石等)のマーケティングコンサルティングに従事
・2016年 歴代最年少で管理職に昇格、アパレル領域以外に中古ビジネスのコンサルティングを担当
・2018年 BtoCの小売業分野のコンサルティング全般を担当
・2019年 ビューティビジネス分野の統括責任者に昇格しBtoCのサービス業を含めた領域のコンサルティングを経験
・2021年 現職になるECグループに社内移籍しBtoB/BtoC分野での大手中堅を含む案件のPJ責任者として店舗開発やDX領域のコンサルティングに従事している

・EC経営フォーラム