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2023.05.23

ECコンサルティングとは??ECコンサルの具体的な業務内容やコンサルティング内容、ECコンサルを依頼する際のポイントを解説!

ECコンサルティングとは??ECコンサルの具体的な業務内容やコンサルティング内容、ECコンサルを依頼する際のポイントを解説!

ECコンサルタントとは

ECコンサルティングとは、自社ECサイトの立ち上げや売上向上、EC新規事業立ち上げ、運営改善のために、専門的なアドバイスや業務サポートを提供するサービスです。ECコンサルタントは、EC事業新規参入、ECモールや自社のECサイトの立ち上げ、運営に関する知見を持ち、インターネットやマーケティングに精通して、コンサルティングを行う人材を指します。ECコンサルに支援してもらえば、ECに強い人材がいなくてもEC事業に着手できます。そして、的確なアドバイスに従って業務を進めることで、あまり時間をかけずにECに参入ができたり、売り上げを伸ばす事が可能です。

ECコンサルの支援領域

ECサイトの立ち上げには、事業企画の立案から市場調査、商品企画、サイト構築、販売の収益化に至るまで、多くの複雑な業務があります。また、実際の運営では、サイトの更新や集客、SNS運用、顧客管理、在庫管理、売上管理といったさまざまな業務があります。ECコンサルタントはこれらの業務を支援します。以上のように、大きく分けてECコンサルの支援領域は次の2つに分けられます。

・戦略系ECコンサル:ECサイトの立ち上げ時の戦略策定の支援を行う

・業務支援系ECコンサル:すでに運営しているECサイトの改善などの支援を行う

ECコンサルタントの具体的な業務内容

・EC戦略を立案及び提案

ECサイトで販売する商品の内容やブランドコンセプトをしっかり頭に入れた上で、どのような戦略が売り上げ向上、業績向上おいて最も適切かということを分析及び立案をし、立てた戦略を提案していきます。EC事業の目標達成に向けて調査や分析を行い、戦略策定やコンセプト設計などを支援します。また、その戦略がどのような顧客層に最も刺さるのか、商品販売における方向性は間違っていないかなども事業者の方と二人三脚で試行錯誤していきます。主な業務としては、以下が挙げられます。

・事業計画や収支計画の立案支援

・競合調査・顧客調査・市場調査などの各種調査と分析、レポート

・ECのコンセプト設計支援

・売上目標やKPIの設定支援

・商品企画、商品開発支援

・ECサイトの構築の支援、ECプラットフォームの選定

・ECサイト構築

提案に限らず、ECサイトの構築もしくは一括受注をするコンサルタントもいます。ただ、実際のコーディングなどに関しては専門とする会社や個人に外注する場合もあります。また、自社ECサイトに必須であるカートシステムや、商品開発に関して、提携しているシステム会社や、OEM会社がおり、それらをアウトソースする場合もあります。

・集客

自社ECサイトの一般的な集客施策はSEO対策とリスティング広告ですが、しっかりと仕組みを理解しなければ成果は一向に上がりません。しかし、専門的なノウハウに基づいて運用すれば、時間をかけずに成果を出すことが可能です。ECモールに出店した場合は、モールごとの特徴に合った対策をすることで集客効率が上がります。ECコンサルは、変化が著しい各モールのトレンドに沿った提案をしてくれます。

・SNS集客

ECサイトにおいてSNSを利用した広告は重要であることは誰もが知っているの事実ですが、果たしてしっかりSNSを有効活用している企業はいくつあるでしょうか?SNSは明確にトレンドを発信・受信する事ができるアプリケーションであり、簡単に導入できますが、使いこなすには経験や知識がとても重要となってきます。また、時代に応じてトレンドのSNS、SNS内の仕組みが変わるためとても複雑なものとなっています。ターゲットによって力を入れるべきSNSが変わったり、見せ方が大きく変わるので常にアンテナを立てていることが重要です。最近のSNSは、ECサイトとコネクトしやすくなったため、ECサイト事業者にとって良質な広告リソースとなっています。リアルタイムでのユーザー行動分析も行う事ができるため、SEOについて細分化して考える事も楽に可能になります。どんどん活用し、効果的に運営を行う必要があります。

EC戦略を立案及び提案する際に、ECサイトで販売する商品の内容やブランドコンセプトをしっかりインプットした上で、どのような戦略がサイトの目的達成に最も適切かということを分析及び立案をし、立てた戦略を提案していきます。また、その戦略がどのような顧客層に最も効果的なのか、商品販売における方向性は間違っていないかなども事業者の方と二人三脚で試行錯誤していきます。主な業務では以下が挙げられます。

・広告効果の分析、レポート(アナリティクスを用いた顧客分析)

・集客支援(SEO、Webマーケティング、SNSマーケティングなど)

・ECモールごとの活用支援(立ち上げ方、運用方法など)

・リスティング広告や各種広告の設定支援 など

・SEO対策

グーグルやヤフーなどの大型検索エンジンにてオーガニック検索で自社サイトが一位になると大きな影響をもたらします。また、検索エンジンのアップデートは頻繁に行われるため、SEO対策もそれに連動させて変化させていく必要があります。効果的なSEO対策のコンサルティングや、専門知識を用いて自社サイトが検索結果で上位に出てくるように伴走致します。このような業務もECコンサルタントが担っていきます。

・サイト改善

SEO対策などによって、サイト内のアクセス数を上げる事ができたとしても、そこからコンバージョンに至る数を増やすためにはまた別の施策を実践していく必要があります。その一つがサイト改善です。サイト内の離脱率が多くある場合、UIや差し込んであるサムネイル画像がブランドコンセプトと乖離していたり、ユーザーのニーズにマッチしていない可能性があります。また、サイト内の視点誘導なども改善を必要とする可能性もあるので、様々な視点から最適なサイト改善をしていきます。たとえ集客に成功してサイト訪問者が増えても、売上が上がらなければ意味がありません。コンバージョン率とは、サイト訪問者数に対して成果がどの程度あったかを示す指標です。ECコンサルは、ECサイトのアクセス解析や顧客の行動データをもとにECサイトの問題点を見つけ、コンバージョン率を上げるための改善策、または最良案を提案します。主な業務は、以下の通りです。

・アクセス解析、CVRの分析、レポート(顧客行動分析)

・サイトデザインやコピーなどの改善支援(または、制作支援)

・サイト内回遊率の改善支援

・カゴ落ち施策(買い物の途中で購入をやめないようにする対策)の対策支援など

・メルマガ配信による集客

ECサイトのターゲット層にリーチするようなメルマガを配信していきます。メルマガを配信することで、顧客に対して有益な情報を配信できるのとともに、顧客認知も広がります。しかし、効果的なメルマガの配信を実施しないと、メルマガ登録をしていただいてもすぐに登録解除になってしまい、コンバージョンにはつながりません。そのようなコンサルティングもECコンサルタントの業務の一つです。メルマガも集客の可能性がまだまだあるツールであり、内容をしっかり整える事でコンバージョンにつなげる事ができます。

ECコンサルに依頼する際のポイント

自社の課題や、目的に合ったECコンサルを見つけて的確に依頼をするために、チェックしておきたいポイントを紹介します。

依頼する目的を明確にする

ECコンサルタントは多くの施策のなかから、依頼者の課題解決のために最も適したプランを提案します。しかし、依頼側の考えや目的があいまいだと、適切な施策を提案するのに時間がかかります。ECコンサルに依頼をする際には、自社の現状となぜ依頼するのかを整理し、明確にしておきましょう。しかし、新規事業参入の際は、最初からコンサルしてくれます。コンサル会社で既存のビジネスプランを保持しておりそのフォーマットに沿って、コンサルタント会社と相談し、商品開発から、売り出しまで伴走してくれます。

得意な分野、実績を見極める

ECコンサルに依頼するときには、相談したい内容に適した相手を選ぶことが大切です。ECサイトを作り立ち上げる際には構築方法や戦略立案に強いコンサルを、すでに運営しているECサイトの売上アップが目的であれば、マーケティングに強いコンサルを選びます。

さらに、ECモール対策に詳しいといった得意な分野や実績を確認して、自社の課題を一緒に改善してくれるパートナーを見つけましょう。どちらも、あまり強い自信がない場合は、立ち上げからマーケティングまで両方ともコンサルしてくれるパートナーを見つけましょう。

コンサル付きEC代行稼働か、伴走型のコンサルかを選ぶ

ECコンサルには、改善策の提案だけでなくECの実務を代行する会社もあります。分析に基づいたプロジェクトの実行を任せられるため、社内の人手をかけずに成果が出しやすいという強みがあります。しかし、代行運営の場合には、社内にノウハウが蓄積されないため、スタッフの成長につながりにくいです。一方、伴走型のECコンサルに契約する場合は、アドバイスや提案を受けながら、それを基に自分たちの手で施策を行うことになります。そのため、社内にノウハウが蓄積し、スタッフの成長に繋がるため、後者のほうが長期的視点においては、有利となります。。伴走型を選ぶ際は、現場の担当者と共に改善、進捗に向けたTODOリストを作成し、状況を確認しながらゴールまで導いてくれるパートナーを見つけましょう。伴走型は、月次支援型がおすすめです。毎月MTGの時間を設けて毎月のやることを明確にしてくれます。進捗状況を確認し、状況に応じた提案をされるのでプロジェクトを着実に進めやすいです。

 

まとめ

EC市場は、参入する際の初期資金や必要人材が1人から出来るといった参入障壁が低いのがEC事業の特徴です。また、市場が成長し続けており、事業参入するには非常に魅力的なEC市場ですが、成長している業界故に個人や企業などのライバル達が増え続けているのもまた事実です。そのため「ECサイトをオープンしたら、商品が売れていく」という甘い考えで事業参入した企業のほとんどが売上を立てられず赤字で撤退していきます。ECは身近だからこそ、非常に厳しい側面も持ち合わせています。

今のEC市場は競合が増えており、無策で参入しても売り上げを立てることは出来ず赤字撤退になる確率が高いです。しかし、コンサルタントと共にしっかりと商品開発の段階から戦略的に売れる商品設計をしていけば、競合を突き放して収益を上げる仕組みを作ることができます。今よりもさらに高い業績を上げたい方や、ECを用いた新規事業にご興味をお持ちの方は、ECコンサルタントを利用してみてはいかがでしょうか。

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著者情報

日坂 大起

株式会社船井総合研究所
ECソリューションユニット マネージャー

日坂 大起Daiki Hisaka

入社以来BtoC領域の店舗開発/ECデジタルマーケティング支援に従事。
WEB・デジタルの領域だけの提案にとどまらず小売業やメーカーに対しての店舗の支援や商品づくりや価格帯調査、在庫改善等一貫したコンサルティングを手掛けている。
・2021年1月よりECグループ、2021年7月にEC部門の責任者に就任。
・2014年 関西学院大学卒業後、船井総合研究所に入社しアパレル領域のコンサルティングを担当
・2015年 高単価商材(呉服・宝石等)のマーケティングコンサルティングに従事
・2016年 歴代最年少で管理職に昇格、アパレル領域以外に中古ビジネスのコンサルティングを担当
・2018年 BtoCの小売業分野のコンサルティング全般を担当
・2019年 ビューティビジネス分野の統括責任者に昇格しBtoCのサービス業を含めた領域のコンサルティングを経験
・2021年 現職になるECグループに社内移籍しBtoB/BtoC分野での大手中堅を含む案件のPJ責任者として店舗開発やDX領域のコンサルティングに従事している

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