COVID-19の流行は、越境EC業界とインバウンド需要に大き過ぎる影響を与えました。
そうした中で、いよいよ海外からの旅行者が増え始め、
再び海外からの需要をいかに取り込むことができるかが
企業の成長戦略において大変重要になってきております。
2023年からの越境EC業界&インバウンド需要の時流は
「需要が再び大きく伸びること」です。
そして、その概略を5つにまとめてみました。
1.越境EC業界の成長は続く
2023年においても、越境EC業界は成長を続けると予想されます。
COVID-19の影響により、オンラインでの買い物が増加しており、越境ECにおいても需要が高まっています。
配送網の整備や決済方法の改善により、越境ECの利便性が向上していることも、成長を促しています。
また、補助金を活用して越境EC業界に参入する企業が増えることで、
業界が更に活性化されることが予想されます。
2.インバウンド需要は復活の兆し
COVID-19の流行により、インバウンド需要は大きく落ち込んでいましたが、
2023年には復活の兆しが見えてくると予想されます。
日本政府の観光業支援策や、ワクチン接種による安心感の向上などが、その背景にあります。
3.越境ECとインバウンド需要の相乗効果が期待される
越境ECとインバウンド需要は、相互に関連しています。
海外からの旅行者が日本での買い物をした後に、越境ECを活用するケースも多く見られます。
日本の商品やサービスは利便性が高いことで海外の方から注目されることが多く、
越境ECの需要も高まると予想されます。
4.越境EC市場は中国だけではない
多くの国で中流層が増加しており、消費力が高まってきています。
これまでは中国市場に注目が集まっていましたが、
他のアジアの国々にも目を向ける必要性が高まりつつあります。
5.グローバルな市場競争が激化する中で勝ち切るために
越境ECやインバウンド需要において、グローバルな市場競争が激化すると予想されます。
アジア諸国を中心に、越境ECに注力する企業が増えており、各国の政府もその支援策を強化しています。
日本の小売業者や旅行業者も、グローバルな競争に対応するため、
さらなる質の高いサービス提供や差別化を図る必要があります。
そうした中で、日本の商品の魅力はバラエティが豊かなことと利便性の高さです。
日本商品の需要は、今後世界中で高まっていくことが予想されるため、
日本の強みを活かした商品づくりが大切になってくることが予想されます。
2023年の越境EC業界&インバウンド需要の時流予測をまとめた無料ダウンロードレポートも公開いたしております。
是非ともご活用くださいませ。
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著者情報
株式会社船井総合研究所
ECグループ コンサルタント
中村 勇志Yushi Nakamura
大学卒業後、大手広告代理店に就職。OMOのプロモーション提案を得意とし、トップ営業マンの経歴を持つ。船井総研に入社してからは、RPAとBIツールを利用したデータを駆使し、「売上を上げるためのデータ活用」を中心に行う。これまで、自動車・不動産・保険代理・アミューズ・ゼネコン・アパレル・小売・士業など、のべ50社にも及ぶ幅広いクライアントのDXと業績アップに貢献している。
共同著書:「担当者になったら知っておきたい 中堅・中小企業のための「DX」実践講座」
寄稿記事:NewsPicks「RPAを活用して業績を伸ばす方法」2021年6月など
その他:2021年度船井総合研究所ベストコンサルティング賞3位受賞