船井総研ロゴ

EC経営.com

2022.01.29

難しくない!勝つ経営者のためのデジタル戦略キーポイント徹底解説

$post_title

DXやデジタル戦略は難しい?

 日々新しいデジタルトレンドが生まれる現代は、

経営者にとって、経営計画とデジタル戦略の関わりを考えることが不可欠な時代です。

一方で、デジタル戦略を「複雑で難しい」と感じられている経営者の方は多く、

船井総研にはデジタル戦略やDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する

経営相談が日々寄せられています。

そこで本記事では、デジタル戦略を立てる際のポイントを徹底解説します。

デジタル戦略を立てるための3つのポイント

ポイント1 「10年後から逆算して考える」

 まず経営計画ですが、つい目先のことから考えてしまっていませんか?1年後、3年後の目標を立てるときは、どうしても現状の延長上の範囲でしか計画を立てられなくなりがちです。そうならないためには、あえて10年後など遠い着地点を見ることが大切です。

 「10年後なんてどうなっているかわからないし…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、不確定だからこそ経営者自身がしっかりイメージしておきたいことなのです。

 例え見通しがなくとも、10年後の目標をしっかり持つことで、その目標を達成するための1年後、3年後の目標を立てることが可能となるのです。10年後に「こうなっていたい」と思えるワクワクする目標を立ててみましょう。

目標は以下の7つの視点で立てることが有効です。

・業界でどういったポジションになりたいか

・どの分野でNo.1になるのか

・売上

・営業利益

・従業員数

・人時生産性(粗利/総労働時間) ※ぜひ5,000円以上を目指しましょう

・デジタル戦略

ポイント2 「デジタル戦略にデータ戦略を取り入れる」

 20世紀は石油を持ったものがビジネスを制していましたが、21世紀はデータの時代です。データを握ったものがビジネスを制すといっても過言ではありません。データという資産を持つこと、活かすことが大切な時代がもうすぐそこに到来しようとしています。

 データを活用すると、精度の高い予測や最適化が可能となります。これまで経営者の勘と経験で乗り越えられたことも、変化の激しいこれからの時代では、もっと強力な判断基準を持つ必要性を感じることが出てくるでしょう。そのような場合にデータが経営判断を下支えし、データ活用が効果を発揮します。

データ活用によって出来るようになることの例として以下の4つが挙げられます。

・客数予測

・売上予測,価格最適化

・需要予測,在庫最適化

・生産予測

 ただし、データ活用は始めてすぐには成果が出にくいことがあります。十分なデータ量を取集することによって初めて価値のある成果を生み出すからです。ですので、中小企業ではどれだけ早くデータ収集を始められるかが、のちに大きな差となって表れてきます。

 また、データが溜まってくるとAIを活用することも可能となってきます。現在は一部の大企業が先行していますが、数年も経たないうちに中小企業でも活用される時代が到来します。いつでもAI活用の波に乗れるように、データ収集の手段を整えておくことをお勧めします。例えば、デジタルツール間のデータを連携するためのRPAの活用、収集したデータを可視化するBIの導入などが、今すぐに始められる準備と言えるでしょう。

 最初に整備すべきデータは、顧客回りのデータです。そのために顧客情報を収集・管理するためのシステムの整備、デジタル投資は決して無駄にはなりません。どのようなツールからどのような顧客情報を集めていくことが、自社のビジネスを有利に運ぶのか、今すぐにしっかり検討を始めていきましょう。

ポイント3 「テクノロジーの時流を押さえる」

 デジタル戦略を考える上で、テクノロジーの時流を押さえておくことは非常に大切です。

船井総研の中小企業向けテクノロジートレンドマップをご参照頂き、将来どのようなテクノロジーを用いるためにどのようなデータを集めておくべきか決めていきましょう。

 2021年現在、中小企業にとっても無視できない1つ目のデジタルトレンドは「5G(高速通信)」です。通信技術の発達により動画やデータのやり取りがほぼリアルタイムで出来る様になります。

 2つ目は「RPA(データ連携)」「OCR」です。OCRとは紙の文字をデータに変換する技術です。AIなどの活用もあり今後もペーパーレス化が加速していきます。そしてデータ化した資料をAI・RPAが活用して様々な業務が自動化される時代がすぐにやってくるでしょう。

 他にも「特化型AI・ロボット・IoT・センサー」、データを蓄積していく「データレイク」

などデータ収集・活用技術が多数発展しています。中小企業であっても、これらのデクノロジーを自社のビジネスのどの分野で活用していくか、今から検討しておきましょう。

船井総研が発信する、中小企業向けテクノロジートレンドマップでは、テクノロジーだけでなくマーケティング・業務別ソリューション・マネジメントなど様々な場面でのデジタル技術を紹介しております。皆様の会社でどのようにテクノロジーを活用していくかを検討するうえで、ぜひご参考にして頂きたいと考えております。下記よりダウンロード可能ですので、入手して将来の計画を立てていきましょう。

まとめ

 今回はデジタル戦略のポイントについてお話致しました。

まずは顧客回りのシステム整備をいつ始めるかです。既に取り組んでいる方もこれからの方もいらっしゃるかと思いますが、是非いつまでに何をするか時期を明確にしましょう。

 また、基幹システムもクラウド化も含めてリニューアルを検討する時期も到来しつつあります。しかしながら、基幹システムのリニューアルは非常に難しいものですので「今年中に!」と焦らず3年後にはリニューアルするなど具体的な時期をイメージしましょう。

 そしてどのデータを蓄積するか、しっかり検討をはじめしましょう。蓄積したデータを基にAIを活用する業務の選定、自動化技術を取り入れる業務の選定、洗い出しから始めるのも良いでしょう。また、思いついたアクションはすぐに書き留めて、自社のデジタル化を推進する役割を担ってほしい人材と一緒に期限や担当について話し合いを開始しておきましょう。

 

ご紹介

船井総研には、多くの成功企業のノウハウや業種ごとの勝ちパターンが蓄積されています。今回はDX、デジタル戦略に関する資料の無料ダウンロードと、無料DX経営相談をご用意致しました。

 自社らしいデジタルの活用方法や、どのような手順でDXの第一歩を踏み出し、進めていけば良いかといったDXに関するご相談を受けて、詳しいデジタル活用の情報や導入の秘訣を、弊社のDX専門コンサルタントよりお話させて頂きますので、是非この機会にお申し込みください。

 自社に合ったDXを上手く取り入れ、企業経営を成功させるノウハウをもって、全力でご支援させて頂きます。

【無料資料ダウンロード】DXに関する資料の無料ダウンロードはこちら

【無料DX経営相談】DXコンサルタントと直接お話いただく場合はこちら

 

著者情報

横窪 勇太

株式会社船井総合研究所
ECグループ アソシエイト

横窪 勇太Yuta Yokokubo

明治大学政治経済学部を卒業後、2020年に船井総合研究所に新卒で入社。入社以来一貫してデジタルマーケティングに従事し、これまで、士業・保険代理店・自動車・食品・小売・不動産・専門サービス業のWeb・SNS広告運用、Webサイト・メディアサイト立ち上げ・活性化などを経験。2021年よりBtoB、BtoC向けのEC立ち上げ・活性化を中心に行っている。