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2022.01.29

採用力向上につながるオフィスリニューアル!なぜ30名の無名企業が県内就職人気企業ランク6位になれたのか?

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■オフィスリニューアルで採用力が向上!30名の無名企業が岡山県就職人気企業ランキング6位に!?

 職場環境を整えることを成長戦略に据え、中小企業の働き方改革の成功事例として注目されている企業があります。

創業108年、岡山市にある株式会社WORK SMILE LABOは従業員数約30名の事務機販売業です。

株式会社WORK SMILE LABOは「社員数30名の中小企業」「BtoBで知名度が低い」「不人気業種」というハンデを抱えながらも、岡山県の大学生らを対象にした地元企業の希望就職先ランキングにおいて、大手企業や金融機関が上位を占める中、中小企業では最上位となる6位にランクイン。若い優秀な人財を採用することで、業績は直近5年間増収増益が続いています。

 若い人財から支持される理由は、同社の職場環境や働き方にあります。その中でも重要な要素の1つにオフィス環境があります。代表の石井聖博氏は「社員満足度が向上すれば、お客様満足度は向上し、業績はおのずと向上するはず」と考え、社員が笑顔で働ける環境構築のために、5年前にオフィス環境に投資をしました。

こちらの写真は以前のオフィス写真です。

机上は紙であふれ、薄暗く、気持ちよく働ける環境とは言えない状態でした。

そして、これからお見せする下記の写真はオフィスリニューアル後の写真です。

“若手や女性が「ここで働きたい」と感じるようなオフィス” というデザインコンセプトを策定して、コンセプトに沿ってオフィス環境作りを行いました。

具体的には下記のような施策をオフィスに取り入れています。

・ペーパーレス化をすることで机上をスッキリさせた。

 また、紙の収納量が減ったことで今後想定される増員にも対応できるスペースを確保

・フリーアドレス制を導入することで、コミュニケーション活性化&省スペース化を実現

・社員がゆっくりと食事や談話ができるリフレッシュスペースを設置。社内コミュニケーション活性化を実現

・エントランスは来社した求職者に良い第一印象を与えられるようにした

・高さ調整できるデスクを取り入れ、健康に良いスタンディングワークを取り入れた

・集中力アップにつながるBGMを流したり、リフレッシュ効果のあるアロマの香りを取り入れたりするなど、

 五感で働きやすさを体感できるオフィス環境を構築

・採光の工夫をすることで明るい印象のオフィス空間に

・ガラスの間仕切りパネルを利用することで空間を広く演出

 また、ガラス間仕切りは、社員の目標や夢をオシャレに寄せ書きするビジョンボードにした

WORK SMILE LABOはオフィスをリニューアルしたことで、中途採用の応募者数が増加しました。

また、新卒採用では、大学生の間で口コミが広がり、岡山県における就職人気企業ランキングでの人気は年々高まっています。

2017年 12位

2018年 9位

2019年 6位

 

■オフィスリニューアルで社員満足度も向上

 株式会社WORK SMILE LABOがオフィスリニューアルの前後で行ったアンケート調査では、すべての項目で満足度が向上し、定着率アップやモチベーションアップにつながっています。

■オフィスは採用の武器にも、リスクにもなる

 採用を意識してオフィスリニューアルをすることで、リクルーティングに効果を発揮するオフィスを構築することができます。WORK SMILE LABOはオフィスを採用活動に上手に活用しています。

 一方、オフィスは採用活動におけるリスクにもなります。先日、ご支援先の社員様に、「たくさんの会社がある中で、今の会社に入社しようと思った理由は何ですか?」と質問をしました。面接で新オフィスの計画があることを聞き、新オフィスのイメージ図を見せられたときに「このオフィスで働きたい!」と感じたことが1つの理由だったそうです。もしも新オフィスの計画が無ければ人財を採用できなかったかもしれません。

■「うちの会社がオフィスリニューアルなんて…」と思った方ほどチャンス!

 オフィスリニューアルによる採用の成功事例をお話すると、

「うちの業界にはそんなオフィスの会社ないよ…」

「ここは東京じゃなくて田舎だから…」

といった声をよく聞きます。実はこう思った方にこそ、オフィスリニューアルで多くのメリットを享受できるチャンスがあります。

 求職者の多くが業界を絞って採用活動をしています。つまり、同業にも面接に行っています。「求職者が働きたいと思うオフィスを持っている同業者なんていない」と感じた方は、他社とオフィスで差別化するチャンスです。実際に、産廃業やタクシー業、土木建築業など、オフィスに投資をする同業者が少ない業種でオフィスリニューアルをした会社は、採用活動で大きなメリットを享受しています。

 また、都会の方がオシャレなオフィスは多いですが、逆に埋もれてしまいます。しかし、地方でオシャレなオフィスを持つと、周囲にそのようなオフィスは多くはありませんから、採用活動における効果が高まります。

オフィスリニューアルをして、オフィスを採用活動の武器として活用してみてはいかがでしょうか?

著者情報

横窪 勇太

株式会社船井総合研究所
ECグループ アソシエイト

横窪 勇太Yuta Yokokubo

明治大学政治経済学部を卒業後、2020年に船井総合研究所に新卒で入社。入社以来一貫してデジタルマーケティングに従事し、これまで、士業・保険代理店・自動車・食品・小売・不動産・専門サービス業のWeb・SNS広告運用、Webサイト・メディアサイト立ち上げ・活性化などを経験。2021年よりBtoB、BtoC向けのEC立ち上げ・活性化を中心に行っている。