ベラ・ドンナ
ベラ・ドンナ
2020年12月大阪府吹田市にカラー専門店の1店舗目となるBei colore(ベイコローレ)樫切山店をオープン。約1か月半というスピード出店ながらも、パーソナルヘアカラーに基づいた施術が顧客から好評を得て、2021年3月、オープンから3か月後には単月黒字化を実現。また、他社にはないサブスクメニューの導入にも先進的に取り組み、現在店舗売上のうち3割はサブスク収益となっている。
2021年4月には2店舗目となるヘアカラー専門店Bei colore三木平田店をオープンし、現在も成長を続けている。
代表 魚住美晴 氏
兵庫県出身。18歳でカラーに出会い、NYに留学、ネイルライセンスを取得。2006年にまつげエクステサロン「ベラ・ドンナ」 ネイルサロン「キュアカラー」を兵庫県三木市にオープン。個人事業主として子育てと両立しながら経営していたところから、2020年12月に大阪府吹田市にヘアカラー専門店「Bei colore」をオープン。その気さくな接客と、顧客の理想を叶える色へのこだわりは多くのリピーターを生み出している。
コンサルティング前の背景
18歳の時カラーと出会い、カラー人生が始まった
私がカラーと出会ったのは18歳の時です。大学の時に、色について勉強したいと思い、専門学校と両立しながら色彩について学んだ中で、パーソナルカラーにハマったのがカラー人生の始まりです。
そしてその後きっかけをいただいて、NYへ留学しに行きました。そこでは、ネイルスクールに通い、さらにカラー技術やデザインについても学びました。当時はそのままNYで働くつもりでしたが、9.11が起こり帰国する決断をしました。
その後は様々な職業を転々としていました。しかし、やはり大好きなパーソナルカラーを活かせる仕事をやってみたいという気持ちがあったんです。そこで、まつエク・ネイルサロンを立ち上げることにしました。
女性のトータルビューティーを叶えるためにカラー専門店出店を決意
サロンワークを10年続ける中で、お客様のヘアカラーの悩みや「ネイル・まつエクだけでなくヘアカラーもベラ・ドンナで出来たらいいね」というお声をいただくようになり、自分でもヘアカラーを出来ないかとスイッチが入りました。そしてそこからカラー専門店に興味を持ち、2~3年かけて出店の準備をしてきました。
カラー専門店を出店する準備として、実際にカラー専門店で勤務して技術やオペレーションを学んでいきました。半年ほどすると、カラー専門店の技術的な感覚も身に付き、そろそろ出店に向けて必要な準備をしていくことに頭を切り替えました。
とはいえ、どうやって出店の準備を進めていくのか、どのように運営していけばいいのかというノウハウは全く持っていませんでした。そこで、自分でインターネットで色々と調べていたのですが、偶然、船井総研さんのカラー専門店についてのコラムを見つけたんです。それで、「これだ」と思って早速コンタクトを取り、カラー専門店の出店サポートのコンサルティングをお願いすることにしました。
コンサルティングの内容
出店準備は内外装や備品、商品設計まで包括的なサポート
カラー専門店の出店は、候補物件が出店する立地としてふさわしいかの判断や、出店するにあたっての備品の準備などからサポートいただきました。現在の店舗となる物件はもともと居抜きの物件だったので、カラーをするのに必要な設備は揃っていたのですが、内外装工事のポイントや、どういった備品が必要になるのかといったところは分からないところもあったのでアドバイスをいただいて進めていきました。
出店までには店舗準備の他にも、通常施術のメニュー内容や値段設定、定額メニューのシステム登録やチラシの作成などかなり細かいところまで代行していただきました。チラシの作成などはヒアリングをしてもらいながらこちらのこだわりを尊重していただきありがたかったです。人員についても、適正人員の計算だけでなく、求人原稿まで作成してくださったので、難なくスタッフも確保できました。
集客や出店準備のサポートをしていただいたことはもちろん、より現場に近い目線で見ながらこまめに打ち合わせをしていただいたので、こだわりがうまく反映されたカラー専門店を出店することが出来たと思います。
1ヶ月半でのスピード出店だったこともあり、出店直後はオペレーションやシステムに慣れず、かなりバタバタしましたが、接客フローや販促などの動きは事前にアドバイスをいただいていたため、なんとか回していくことができました。結果的に、毎日沢山のお客様が来店する中でもうまく営業出来ました。
コンサルティングを受けて
順調にカルテが蓄積しオープン3か月後には単月黒字化!
実は1店舗目の樫切山店は三等立地だったので、お客様が本当に来てくれるか多少の不安がありました。ですが、いざオープンしてみると多くのお客様が来てくださり、順調に売上が上がっていき、オープンから3か月後には黒字化することが出来ました。
私自身かなりこだわりを持つタイプなので、オープン当初にはなかった特殊カラーもメニューにしたいと思っていたんです。特殊カラーはカラー専門店では通常しない施術で、担当のコンサルタントの方からも好意的な意見は出なかったのですが、最終的には私のこだわりを取り入れていただき、オペレーションに大きな支障がないように、取り入れる方法を一緒に考えてくださいました。
こういったことは、やはりFCに加盟していたら出来ないことなので、自分のこだわりをしっかり表現した店舗になって嬉しいです。
サブスクメニュー付加で現在は3割がサブスク収益に
はじめにカラーのサブスクメニューについて聞いた時、できるならばぜひやりたいと思いました。実際、お客さんからも「こんな商品あるんだね」と言っていただき、斬新なところが好評を得ています。中には2週間に1回お会いする会員さんもいるので、打ち解けて良い関係を築くきっかけにもなったり、会員さんからお知り合いを紹介いただいたりもしています。
今では、売上のうち3割程度がサブスクメニューからの売上になっていて、ありがたいことに現在も順調に会員数が伸びています。コロナ禍で、売上や集客に不安を感じる店舗も多い中、毎月安定した売上があることはかなり魅力だと思っています。
カラー専門店の出店をご検討の方へ
カラー専門店はネイル・まつエクサロン等の美容業界からの参入も十分に可能
当初、ネイル・まつエクサロンからカラー専門店の出店をするのは、経営にもある程度様々な違いがあるだろうと想定していました。ですが、実際にはそこまで差がないのかなという印象です。事実、経営数字的にも売上や顧客数も継続的にしっかり上がってきています。
もちろん、単価が大きく違うことや、オペレーションの考え方も異なってくるので、この側面では若干苦戦する時期もあるかと思います。ですが、本質的にはそこまで大きく変わらないのかなというのが感想です。
まつエクやネイルサロンのお客様は「この人・このスタッフがいるから」ということで、このお店に来る方が多いと思います。そういった信頼できるスタッフがいるお店で、カラー施術をしてくれたら、お客様にとっても嬉しいことだと思いますし、美容業界からの参入でも、自社の強みを活かすことで、失敗することなくカラー専門店の出店ができるということをお伝えしたいですね。
著者情報
株式会社船井総合研究所
ECグループ アソシエイト
杉浦 茉歩Maho Sugiura
静岡県出身。
新卒で船井総合研究所に入社。
賃貸支援部での管理会社業績アップ支援、また整骨院・整形外科分野にてSNSを活用した集客強化に従事。
現在はECグループにてEC業績アップに関するマーケティング支援をはじめ、市場調査、業務管理及び営業支援ツール作成など、経営者と伴走することを軸に業績アップへの様々なサポートを行っている